かたちゃん かたちゃん

たけさん、子供が片付けを嫌がって全然やってくれないんですけど、楽しくやらせる方法ってありますか?

たけ たけ

うちも最初は嫌がってたなぁ。でもゲーム感覚にしたら、むしろ「お片付けやろう!」って自分から言うようになったんだよ。

かたちゃん かたちゃん

えっ、自分から言うんですか!?どんなゲームにしたんですか?

たけ たけ

タイムアタックとか色探しとか、いろいろ試したよ。ただ、ご褒美の使い方にはちょっと注意点もあってね。効果があった方法と気をつけたことをまとめて紹介するね。

子供にとって片付けとは「楽しい遊びを強制終了させられる嫌な時間」です。この前提を無視して「片付けなさい!」と言い続けても、嫌々やるか、やらないかの二択にしかなりません。私も怒って言うことを聞かせようとした時期がありましたが、完全に逆効果でした。

発想を変えて「片付け自体を遊びにする」ようにしてから、わが家の空気は一変しました。この記事では、2人の子供に実際に効いたゲームや声かけと、ご褒美を使うときの注意点を紹介します。

鉄板の片付けゲーム5選

わが家で盛り上がったゲームを、向いている年齢と一緒にまとめました。

ゲーム 遊び方 向いている年齢
タイムアタック 曲が終わる・タイマーが鳴るまでに戻す 3歳〜小学生
色探しゲーム 「赤いものだけ集めて!」とお題を出す 2〜5歳
おうちに帰そうごっこ 「ブロックさんをおうちに帰してあげよう」 2〜4歳
対戦形式 親子や兄弟でどちらが多く戻せるか競争 4歳〜小学生
ミッション形式 「本棚エリアの片付けを任命します!」 小学生

タイムアタックは「音楽」と組み合わせる

一番の定番はタイムアタックです。うちではお気に入りの曲を1曲かけて「曲が終わるまでにおもちゃを全部おうちに帰そう」という方式にしました。タイマーの無機質なカウントより音楽のほうが雰囲気が明るくなり、親も一緒に踊りながら片付けられます。終わりが明確なので、「いつまでやればいいの」というダラダラ感がなくなるのも利点です。

小さい子には「ごっこ遊び」が効く

2〜4歳には、片付けをごっこ遊びに変換するのが効果的でした。「ミニカーさんが おうちに帰りたいって言ってるよ」と言うと、下の子は張り切って運んでくれました。この年頃の子は物の場所が決まっていることに安心感を覚える時期(モンテッソーリで言う「秩序の敏感期」)でもあり、「おもちゃのおうち」という考え方は定位置を覚える練習としても優秀です。定位置の作り方はおもちゃの収納術で解説しています。

競争は「人と比べない」形も用意する

兄弟対戦は盛り上がる反面、負けた側が泣いて逆効果になる日もありました。そこで「昨日の自分との勝負」や「親チームvs子供チーム」の協力形式も織り交ぜるようにしました。競争が苦手な子には、ミッション形式で役割を任せるほうが響くこともあります。

ご褒美は「入口」として使う

シールチャートやポイント制は、片付けを始めるきっかけとして確かに効きます。うちでもシールが10個たまったら好きな絵本を1冊、という運用をしていました。

ただし、注意点があります。心理学の自己決定理論では、人のやる気は「自分で決めている感覚」「できるようになる実感」「人とのつながり」で育つとされ、物のご褒美に頼りすぎると「ご褒美がないならやらない」状態を招き、自分からやりたいという内発的なやる気を弱める可能性が指摘されています。

そこでわが家では、ご褒美は導入期の3か月ほどで段階的に減らし、代わりに「片付いた部屋で寝転がると気持ちいいね」「床が広いとプラレールが大きく作れるね」と、片付けそのものの気持ちよさを言葉にして伝えるようにシフトしました。今ではご褒美なしでも夕食前の片付けが回っています。この移行のプロセスは片付けの習慣化とセットで読んでいただくとわかりやすいと思います。

やる気を左右する親の声かけ

効果があった言葉

「一緒にやろう」は最強の声かけです。特に片付けの量が多い日は、子供一人では途方に暮れてしまうので、親が並走するだけで動き出せます。終わったら「きれいになったね!」「ありがとう、助かったよ」と結果への感謝を伝え、さらに「最後までやりきったね」と過程を認める。褒め言葉に感謝を足すと、子供は「役に立てた」という実感を持てるようです。

逆効果だった言葉

「なんで片付けられないの!」という否定、「片付けないなら捨てるよ」という脅し、「お兄ちゃんはできるのに」という比較。この3つは、私の実体験として断言できますが、すべて逆効果でした。特に「捨てるよ」は物への執着を強めるだけで、その後のおもちゃの整理まで難しくしてしまいます。

そもそも「楽しくできる量」になっているか

どんなゲームも、床一面のおもちゃが相手では成立しません。ゲームで片付くのは「5〜10分で終わる量」が上限です。毎回それ以上かかっているなら、原因は子供のやる気ではなく物の量にあります。子供が片付けられない構造的な原因は子供が片付けられない理由で詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

片付けを楽しくするコツは、ゲームで「嫌な時間」を「遊びの延長」に変えること、ご褒美は入口にとどめて片付けの気持ちよさへバトンタッチすること、そして声かけを指示から感謝へ変えることです。

「片付けしよう!」と子供が自分から言い出す日は、意外と早く来ます。まずは今夜、曲を1曲かけるところから始めてみてください。

かたちゃん かたちゃん

ご褒美はずっと続けるんじゃなくて、入口として使うんですね。そこは考えたことなかったです!

たけ たけ

そこが一番のポイントだね。最後は「片付いてると気持ちいい」って感覚が本人に残れば大成功だよ。まずは1曲タイムアタックから!